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モルモット飼育法‐初心者

仮性結核(人獣共通感染症)

仮性結核の症状
仮性結核菌(Yersinia pseudotuberculosis)は、グラム陰性通性嫌気性菌で、多くの動物が保菌している腸内細菌の仲間です。

同様の仲間には敗血症をおこすペスト菌(Y. pesitis)、腸管感染症をおこすY. enterocoliticaなどがあり、人にも感染する病原性を持っています。仮性結核菌も全国いたるところで検出される菌で、沢水やわき水、井戸水の中にも見られます。

「仮性結核菌症」Y.pseudotuberuculosisは、モルモット・ウサギ・マウスなどの動物の偽結核症の原因菌で、糞便や食品や飲料水を介して人に経口感染し、呼吸器疾患、敗血症・下痢症などを発症します。

人間の場合は、初期症状は普通のな胃腸炎の症状に見えますが、腹痛、下痢などで終わらずに、発心、結節性紅斑、咽頭炎、苺舌、四肢末端の落屑、リンパ節の腫脹、肝機能障害、腎不全、敗血症など様々な症状が見られるようです。

地域性により感染力に違いが見られ、欧州の仮性結核菌感染症が軽い症状が多いのに対して、日本での場合は重症例が多いという特色があり、その原因がスーパー抗原に関係しているという報告もあります。

人への感染例は世界中で報告されており、1981年に岡山県の小学校での野菜ジュースで500人を越える集団発生や、1991年の青森県で700名以上の小中学校集団感染も当初原因不明の「泉熱」が、その後の研究でこの仮性結核菌症であったことがわかっています。

西日本各地での感染例はかなり多く見られ、主に秋から春にかけて発生が顕著です。真夏の発生は少ないことが知られています。

人間にも感染力の強い仮性結核菌症は、ブタ、ヒツジなどの家畜も保菌動物と考えられています。ブタの場合には感染しても症状ありません。ヒツジやウマも保菌動物で、流産などの症例があります。

一般のペットであるイヌとネコも保菌動物で感染症状は稀です。ノネズミ類は高い保菌動物で西日本や北海道では多く見られます。タヌキ、サル、イノシシ、ノウサギ、シカなどからも見つかっており、特にタヌキは高率に感染しています。

西日本の集団発生などではこのような野生動物からの経口感染も影響していると言われます。

モルモットの感染例では急性例が知られており、感染があると病原菌が血液中で大量に増殖し、敗血症を起こして死亡します。症例では呼吸困難や下痢、脱水症状で体重減少が現れ、発症後2~4週で死亡した例があります。

このように仮性結核菌は自然中にも家畜中にも多く存在するために、ペットを介して感染したり、人間が伝搬したりするこの多い伝染病です。

感染しても動物によっては、症状のあらわれない事がありますので、予防や対策が遅れる場合も考えられます。

治療は獣医へ
治療は素人では手に負えませんので、専門の獣医師にお願いするのが一般的です。細菌発症は人間にも危険なため、専門の治療施設に隔離するべきです。

本菌は糞便中からも排泄され、すべての周辺環境(土壌、水、飼料)が汚染されますので、人間にも簡単に経口感染が起こります。食中毒といわれる症例の中で、この菌が原因である場合も多いとされます。

感染を告知された場合には、モルモット周辺や他のペットなどの消毒を行う必要があります。飼い主も体調がおかしく感じられたらすぐに病院で診察してもらうようにしましょう。

普段から、モルモットに限らず、野生動物由来のものやその他家畜などとの接触には気を付けて、必ず手を洗う習慣をつけましょう。


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