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モルモット飼育法‐初心者

抗生物質性腸疾患・腸性中毒 

一般にモルモットの「抗生物質性腸疾患・腸性中毒」という症状は、モルモットがお腹をこわしたという状態で飼い主に発見されるようです。

モルモットの腸の働きが、なんらかの原因で不調になり、生きるための消化が不良になりますので、腸内細菌の活動が不均衡になり腸性中毒症状(意気消沈、食欲減、軟便や下痢、腹部張、便秘、腹痛など)が見られます。
元気が無く衰弱したり、歯ぎしりしてうずくまるなど、特徴的な症状が観察され、急性的な経過をたどり死亡するケースも多いようです。

考えられる症状と原因
モルモットはいろいろな原因でお腹をこわすのですが、ストレスもなく、栄養状態も特に問題がない場合には、毒物の摂取による中毒と考えた方がよいでしょう。

また、モルモットにとって毒となるものが無かったにしても、同様の症状が現れる場合があります。これが抗生物質性腸疾患・腸性中毒といわれるもので、他の炎症などの治療として獣医もよく使用する抗生物質からおこる中毒症状です。

抗生物質自体が毒となるのではなく、抗生物質の特異的な効果によって、モルモットの腸内細菌が死滅してしまい、新たな細菌バランスを形成することで、毒素を出し中毒したり、消化不良となって、他の疾患を併発したりするものです。

特に幼いモルモットでは、消化器官や腸内環境はデリケートなため、急性症状で簡単に死亡します。獣医師は抗生物質の使用の際に、そのようなリスクを考慮すべきですが、炎症などに対しては悪化を抑えるのが優先されるため、抗生物質性腸疾患・腸性中毒などのリスク判定は複雑で診断は先送りされることが多いようです。抗生剤の使用の際に飼い主が「副作用は?」と聞くことが多いのですが、ある意味で的を得ない質問なのかもしれません。

親子のモルモットの場合、モルモットには糞を食べる習性があり、赤ちゃんモルモットは親などの糞を食べることで、腸内細菌のバランスを獲得するようです。ですから、親の糞が抗生物質で変性バランス状態になりますと、かなり悪い影響が考えられます。

症例をみますとクロストロジュームは、常在菌としてモルモットに普通にみられます。これが異物摂取(抗生物質など)などで体内細菌バランスが変化し大量増殖し、毒性物質を大量に放出します。このため腸炎等が発生します。

クロストロジューム原因による症状の進行は、発症から数時間という急性が特徴です。腸炎に特徴的な水溶性下痢、有臭排泄、ガス、腹張り、脱水症状を呈して、急激に衰弱しショック状態から死亡するケースが多いようです。

モルモットの腸内細菌はデリケートなバランスを保っていますので、抗生物質ばかりではなく、消毒に使用する化学薬品や殺虫剤、食物に付着した残留農薬などでも同様の中毒症状がおこる可能性がありますので、原因の素人診断は難しく、専門医に相談しなくてはならないことが多いようです。

モルモットが腸内細菌のバランスが乱された結果、未消化の食物を体外に排出する下痢が一般的に起こりますが、モルモットの食物は繊維質のものが多く、これが原因となって体外に排出されずに腸内に停滞し悪影響を及ぼす場合も多いことが知られています。

本来体外に速やかに排出されなくてはならない物質が、体内に長時間停滞することで組織を機械的に損傷したり、腐敗や感染症に進行する場合もあり、さらにガスが発生して消化組織そのものを圧迫(鼓腸症)するといった例もあります。

主な治療法
治療としては、下痢などの症状が出た場合には、原因を特定するために専門医に相談するのが一般的です。下痢自体は不要な排泄物さえ出してしまえば、それで回復する場合もありますが、慢性的なもの、腹部の張りや便秘、ガスなどは、進行性のものなので、やはり専門的な診断と治療が必要です。

症状が長引く場合には脱水症状も併発しますので、エサは中止して水だけで、様子をみることが必要です。無理な強制給餌を試みる方もいるようですが、専門家に相談してから行いましょう。

予防の必要性
いうまでもありませんが、症状が出てしまってからでは手遅れの場合が多い病気のため、予防を心がけた方が良いでしょう。牧草や生野菜でも農薬などの汚染の無いものを注意して与えましょう。

有害物質が簡単に摂取できないような生活環境を取り入れること、胃腸粘膜保護剤、乳酸菌投与などのように腸内細菌のバランスが大きく崩れるのを回避するサプリメント法も有効でしょう。


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