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モルモット飼育法‐初心者

毛包腫(もうほうしゅ)

毛包腫の症状
モルモットの皮膚腫瘍で多い症例が毛包腫です。モルモットは皮膚腫瘍が多く繊維肉腫、皮脂線腫、脂肪腫などもあります。

このうち毛包腫は体の側面(脇腹、大腿外側)や背中によくみられるもので、固く丸い結節です。腫瘍として分類されますが、良性腫瘍です。

モルモットには「毛包」とつく別の症状もあり、良く混乱するのでこの機会に簡単にまとめておきますと、以下のようになります。

(1)毛包腫・・・毛包由来の臀部などにできる良性の腫瘍の総称
(2)毛包上皮腫・・・毛包脂腺系の原因によるもの
(3)表皮嚢胞・・・表皮嚢腫とも呼ばれ表皮の異常に由来するもの
(4)毛包症(毛嚢炎、毛包炎)・・・毛包(毛穴の奥)部のブドウ球菌などの感染病
(5)毛包虫症・・・毛包にダニなどの寄生によっておきる寄生虫症

モルモットの毛包腫の症状は、症例としては右後足のかかと周辺にできたしこりが大きくなり、数ヵ月間程度で4センチ程に腫大した例があります。

モルモットの皮膚は弾力性がそれほど高くないため、慢性的な刺激などで簡単に皮膚の擦れやマメがおこります。臀部などのように特定部分に体重などの刺激が加えられますと、皮膚は壊死をおこしては再生し、また壊死をおこすという繰り返しが起こります。

このような部分に血管などが造成され易く、毛穴などが変性し次第に成長し毛包腫などのように肥大してしまうと考えられています。

表在性と深在性の場合が知られており、表在性の場合は患部が角質化しているため痛み、かゆみなどが少ない場合が多いのに対し深在性では患部と皮膚深部が接触し境界部分に二次感染が見られる場合が多く、膿などが形成され痛みを伴う場合が多いようです。

一般的な発生のメカニズムとしてはニキビのような小さなできものが、肥大成長したもので、特に癌細胞などのような悪性腫瘍とは異なります。

考えられる原因
毛包腫の原因はよくわかっていませんが、モルモットの皮膚の特定部位に刺激が常時加わることによって皮膚の組織が角質化したり結節などの変化を生じ、成長して発病するようです。発病の過程で出血や感染症を併発したり、皮脂線の閉塞などで脂肪腫が併発する場合もあるようです。

毛包腫の治療は、外科的な手術によります。麻酔などに弱く手術に耐えられない場合には、そのまま放置する場合もあります。

毛包腫が肥大してくると、簡単に肥大部は傷などを受け易くなりますので、可能であれば二次感染予防のためにも手術で切除した方が良いでしょう。毛包腫部はかなり大きな血管が形成されている場合もありますので、大出血の危険性もあります。

あまり大きくなるようでしたら、早めに獣医さんに相談して処置の計画なども決めておきましょう。

予防
毛包腫の予防方法は特にありません。しかし狭いケージなどで飼われたモルモットなどに多く見られることから、運動が制限されて皮膚の特定部位に圧迫や鬱血などがおこることを避ける意味でも、広いケージなどの準備は必要でしょう。

また、体重も重ければそれだけ皮膚にかかる負担も多いものです。栄養管理を見直しモルモットの肥満を防止することも重要でしょう。

ケージの床材にはクッション効果のある敷草や床材専用シーツなども有効でしょう。毛穴の閉塞に有害なほこりやフケなどをこまめに除去し皮膚表面の風通しを良くするなど衛生的な環境づくりは大事です。

皮膚粘膜などの組織を健康にすることも大切です。ビタミンCなどの欠乏症を防ぐことで毛包の健康にもつながり皮膚の弾力性なども高まると考えられます。

また、日頃から身体を良く観察し、しこりなどの異常を調べておくと、早期発見により毛包腫も肥大化する前に処置できることでしょう。


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