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モルモット飼育法‐初心者

サルモネラ症(人獣共通感染症)

モルモットのサルモネラ病原体は稀にモルモットに感染性疾患を現します。モルモットばかりでなく、多くの野生動物やペットは常在的に腸内などにこの病原菌を持っています。

サルモネラ症の症状
動物によっては全く症状を見せないもの、症状がほとんど軽微なものが多いため、逆に人間などに感染して下痢や発熱などの食中毒様の症状をもたらし、感染源がペットであったことがわかる例もあります。

モルモットの場合は抵抗力が極端に弱い未熟な個体や老齢個体を除いてあまり顕著な症例は現れないのですが、ストレスの多い複数飼育されている環境が多いので、感染症の発生は比較的多く報告されています。

原因菌
サルモネラ症の原因菌はSalmonella enteritidis、S.typhimuriumです。モルモットの症状は流産や下痢として現れることが多く、まれに結膜炎や眼脂がみられます。

おそらく発熱などの影響によると考えられます。若齢の場合には呼吸困難などが引き金となって急死することもあります。普通は感染しても症状が出ない(不顕性感染)ため、飼い主も気づかないことが多い病気です。

発症はモルモットのストレスの他に、ビタミンC欠乏による各種疾患と併発して発症します。感染モルモットでは脾臓病変、脾腫なども報告されています。

感染経路は周辺環境や野生動物由来のものから経口感染によって伝播します。サルモネラが経口感染すると腸管壁や腸間膜のリンパ細胞内に侵入、血流から全身に感染を広げ肝臓、脾臓等が病変をおこします。

ここで普通は回復して保菌するだけとなりますが、感染の機会が訪れると再び血流を汚染し腸管内で強烈に増殖し,下痢を起こして急性敗血症死する場合もあります。

保菌状態になったままのモルモットは諸器官に菌を温存し,長期にわたって糞便中に排菌を続けることにより宿主となります。このため食糞の習性のあるモルモットでは、簡単に集団感染が確認されます。

モルモットの大量飼育施設では、良く知られた病気の一つです。検査による菌特定が必要なため、サルモネラ症の発症を診断するには糞便培養検査や血液抗体検査などが可能な獣医などの診察を必要とします。

予防法
サルモネラ症の予防には、保菌の可能性の高い(野生動物、ペット)からの接触をできるだけ防ぐのが有効でしょう。また、人間も感染したり菌を媒介しますので動物をさわったら必ず薬用石鹸などで手を洗いましょう

できるだけモルモットのケージは清潔に保ち、糞尿は体に接触しないような工夫が必要となります。日頃から栄養面でビタミンなどのバランスを良好に保ち、腸内環境のストレスも少ない状態を維持してください。

多頭飼育では衛生面やストレスにより抵抗力が顕著に低下しますので注意しましょう。最近ではサルモネラ用のワクチンもあるようですが、あまり有効な結果は見られないようです。汚染を防ぐためにケージ材や飼育道具の熱湯消毒などでもかなり効果があることが報告されています。

アルコールや消毒剤も有効ですが、薬物に敏感なモルモットには注意が必要でしょう。

サルモネラ感染の治療にはクロラムフェニコール,オキシテトラサイクリンなどの抗生物質などによる治療,防除が報告されています。感染個体へのオキシテトラサイクリン投与による治療も効果が報告されています。


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