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モルモット飼育法‐初心者

子宮内膜症(しきゅうないまくしょう)

子宮内膜症の症状
子宮内膜症は、モルモットの子宮内膜の炎症です。モルモットの雌の生殖器は、妊娠中もしくは発情期以外は保護膜が形成されて、保護されている状態になっていますが、モルモットの雌は発情周期15~17日、妊娠期間59~72日に入りますと、保護膜は失われ、頻繁な発情や長期の妊娠期間による生殖器の負担は大きいと考えられます。

このようなモルモットの生殖器の特徴により、生殖器関連のトラブルも比較的多く、ホルモンバランスや栄養バランスの乱れに起因する生殖器の機能不全さらには生殖器の二次感染症などおこりやすい状態と言えます。

このような生殖器疾患の中でも、繊細な粘膜構造を持つ子宮のトラブルは多く、子宮内膜症もまた、子宮の内側の炎症の一つです。子宮のトラブルには子宮蓄膿症や子宮内膜増生症などと呼ばれる疾患もあり、いずれも子宮の機能異常が見られます。

子宮内膜症の症状はモルモットの外陰部からの出血で確認されることが多いようです。生殖器からの出血が主な原因ですが、モルモットの場合は尿道と生殖器が出口付近で癒合(ゆごう)しているため血尿として確認されることもあります。

初期の段階では無症状な場合が多く稀に外陰部からの出血が見られるのですが、尿と区別がつかないことがあります。この時、すでに子宮内部は炎症をおこしており、重症になると食欲が無くなったり、衰弱します。出血量が多くなる場合には出血多量による貧血やショックの恐れもあります。

二次感染により子宮内が化膿し膿やおりものが発生し、陰部周辺が汚染され、敗血症などの全身症状に発展することもあります。

症例では、2歳弱の雌のモルモットが不定期な出血をするので獣医に相談したところ、泌尿器(尿道炎、膀胱炎、腎炎)などの検査および結石等の検査では異常がわからず、子宮内膜症の疑いを診断されたとのことです。

しかしレントゲン・超音波検査で症状が確認できるかというと、モルモットの内臓は大きな盲腸などが妨げとなり子宮の異常の発見は見逃しやすいようです。子宮の顕著な異常(子宮内の膿瘍や異物)でないと診断も困難な場合があります。

病院では尿の潜血反応の検査ができますので、顕著な出血が見られない場合でも子宮内膜症の出血症状があるかどうか調べることが可能です。

この他にも子宮関連の疾患の症状として多飲多尿や、脱毛(対照的な脱毛)などがあることも知られています。出血による貧血の場合は歯茎や唇が普段よりも白っぽくなる変化が見られますので注意してください。

考えられる原因
子宮内膜症はいろいろな原因が考えられますが、最も代表的な原因は性ホルモンなどの内分泌性のバランスがこわれることから発症するようです。栄養的なバランスによっても発症し、ビタミン欠乏症などが原因となる場合も知られています。

さらに卵巣嚢腫の転移、尿道炎や膀胱炎などから感染症を招く場合も考えられます。
最近の研究結果ではダイオキシンの影響により発症するという報告もあり、環境ホルモン、食品添加物や化学毒物等の人間環境に由来する毒物接触により慢性的な中毒になり、副次的に内分泌機能に異常がもたらされて子宮内膜の正常な機能が破壊される可能性もあるようです。

主な治療法
治療には、止血剤、抗生剤などの投与が一般的です。投薬治療で一時的に出血が止まる場合もありますが、数ヶ月程度で、また出血が始まることもあり、症状が改善されない場合には子宮・卵巣摘出手術も行われます。

子宮内膜症は発症しますと完治は困難な場合が多く、再発が多く見られます。手術の困難な老齢モルモットですと、薬剤投与のみの治療となりますので、さらに完治は困難です。


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