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モルモット飼育法‐初心者

モルモットの全身感染症は真菌性(カビ)の皮膚病疾患と体内感染症があります。また、感染や炎症によっておこる敗血症なども化膿菌が全身組織を侵すために広義の意味で全身感染症と考えることができます。

モルモットの感染症は、いろいろな経路からモルモットに感染します。餌や飲料水が汚染されて体内に感染し増殖発症する、サルモネラ菌や、環境中に浮遊、散在する気管支敗血症菌などは呼吸器から侵入します。

傷による感染も多いですね。感染力は環境やモルモットの免疫力や体力、温度、湿度など条件によって様々ですが、モルモットはデリケートな生き物ですので、一度感染した場合には症状も激しく、急性では全身症状があらわれてショックで死んだりします。

また、感染などで回復しても、以後再発する場合もあり、寿命が短くなってしまうこともあります。

多くの全身感染症の初期症状は、風邪にかかったような症状をあらわして、食欲が減退したり、呼吸が速くなったりします。良く鼻水や涎(よだれ)が見られることもありますが、これは呼吸が苦しくなって出るもののようです。

全身感染症の場合には、体内に感染病巣が形成されるのが普通なので、血流の中にも感染菌や毒素が流れて全身に広がり、様々な障害をもたらします。

この時、発熱も伴いますが、これは飼い主でも見ただけではわかりません。目や口の粘膜が充血してきたりしますので、目やにや赤変などで観察することができます。

皮膚感染は普通は部分的な感染から始まり、全身症状まで進行することはあまり無いのですが、それでも不潔な環境から全身の毛が抜けてしまったり、潰瘍を形成したりして、なかなか治りにくいものです。

以上のようにモルモットの全身感染症は、早期発見が大切です。何か軽微な異常が見られた場合、悪化するまえに処置ができれば、全身感染症が重度になることはあまり無いでしょう。

また、おかしな症状のモルモットはすぐ隔離したほうが、他のモルモットへの感染を予防できます。普通の獣医さんでも定期的な健康チェックをやってくれるところがありますので利用も検討したいところです。

急性の全身感染症でも、獣医さんでは即効のある抗生剤などを準備していますので、命にかかわるような状態は回避できるでしょう。

そして最も大切なことは、日頃から健康なモルモットを育てることが、何よりも重要です。ビタミンC欠乏を防ぐだけでも、かなり病気に対する抵抗力が高まるでしょう。

また、バランスの良い栄養管理でモルモットの腸内環境も整えてあげる必要があります。モルモットは食糞の習性がありますので、多頭飼ではグループの健康管理にも影響するものです。

バランスの良い繊維質が豊富に含まれたエサを与えてあげましょう。急激な温度・湿度の変化はモルモットの呼吸器にストレスを与えます。また、不潔な環境は感染症の原因となりますので、清潔な飼育環境は感染症対策の基本と言えましょう。


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