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モルモット飼育法‐初心者

モルモットの健康は目をみればすぐにわかるという飼い主の方がいらっしゃいます。それほどにかわいらしいモルモットの瞳は観察する機会も多いものですね。ここではそのようなモルモットの眼疾患について考えてみたいと思います。

モルモットの目の病気は、普通、何か目がおかしいという感じで発見されます。症例では目やにが出ている、涙でウルウルした状態や、目のまわりの毛がぐっしょりと濡れてきたりします。

それだけではありません。目の瞳が白くなったり、瞳孔が大きく開いたように見えたり色がおかしかったり、赤く充血していたりすることもあります。

他にどこも異常が無く食欲も普通にあり目だけがどうもおかしいといった眼疾患の症状は一時的なものか病的な原因があるのか判断が難しいところですが、失明などの恐れもあるため重要です。

モルモットの代表的な眼疾患には結膜炎、白内障、角膜炎などが知られています。

結膜炎、角膜炎は、なんらかの原因(ケンカ、不正咬合、異物混入、乾燥、アレルギー、ビタミンC欠乏症、その他内蔵疾患など)で目の組織に炎症が発生するものです。

軽傷であればそのまま自然治癒する場合もありますが、放置すると二次感染により失明に至ることもあります。

白内障はなんらかの原因(糖尿病、遺伝など)で眼球の中心部分(水晶体)が濁り、白く見えることから呼ばれる症状です。

白内障には糖尿病性・若年性・老齢性等などが考えられますが、モルモットでは老齢な個体に多く見られることから、組織の老化による原因が主に考えられています。

一般に眼疾患が発症しますと、目が炎症をおこすため、結膜炎、角膜炎、白内障といった症状が複合的にみられる場合も多く、治療を先延ばしにしていると視力の低下や失明します。飼育下で多頭飼の環境では眼疾患により片目が失明した個体がよく見られるようです。

これは、せまいケージ内で不潔な環境により雑菌などが感染しやすい事、仲間同士で引っ掻きあったりして目を傷つけやすいことなどがあげられます。

モルモットはかなり嗅覚が発達していますので、視力の低下はそれほど生活に影響しないという意見もあるようです。

眼疾患の治療は、軽度の場合は、感染症予防の意味から抗生剤や点眼薬なども用いられます。白内障や角膜炎などでは、目の組織に変性が発生している場合も多いので、その部分を除去する手術あるようですが、モルモットの目のように小さい部分の手術はかなり困難であることが多いようです。

一般の獣医さんより、動物専門の眼科病院というのがありますので、眼疾患の場合は眼科専門病院の方が良いかもしれません。


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