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モルモット飼育法‐初心者

モルモットは基本的には飼育しやすい動物ですが、ですが実はとてもデリケートな動物で不調になるとすぐに病気があらわれてしまいます。

皮膚疾患もそのひとつで、食欲の不振、外見異常は、初心者でもわかりやすい症状で発見されやすい方といえます。
自然界では自然淘汰を受けて免疫力のある個体が淘汰されてきたので、皮膚疾患もそれほど多くはないようですが、狭いケージで人に飼育されている個体は、衛生環境や寄生虫、遺伝的に免疫力の弱いものなどでは特に、皮膚疾患も起こりやすいとされています。

自然界では、モルモットの活動範囲も広く、寄生虫や病原菌の温床も発生しにくいのですが、飼育下では固定された環境により自然よりも病虫害の大繁殖がおこりやすくなっており、さらに人為的に保護された環境でペット化された免疫力の少ない体質のモルモットがふえているためモルモットの皮膚疾患はかなり多く見られるようになっています。

また、モルモット飼育においては、消毒や殺菌剤、抗生物質に対する耐性の高い菌や寄生虫も存在しますので、初期段階で処置できない場合には、治療の効果もあまり芳しくなく期待できないこともあるようです。

モルモットの皮膚疾患には、いくつかの原因があるのですが、栄養バランスのよい健康な個体と快適で清潔なケージ、さらに皮膚を傷つけないような飼育方法などの基本的な要素が不完全になってしまうことから発病するケースが多く、発病したら、まず飼育環境を総合的に見直す必要があるといえます。

また、人間と同じようにモルモットは食品添加物といった化学物質に対してアレルギー反応をおこすこともありますし、ケージ材に付着した消毒剤や殺菌剤といったものも逆に皮膚に負担を与える要因ともなります。
人間には無害であっても、モルモットは人間以上に大変敏感に反応したりするので、皮膚疾患の治療においても回復を困難なものにしています。

皮膚疾患の症状としては、モルモットの体全体や部位の薄毛、脱毛、潰瘍、出血、瘤、いぼなどがみられますが、寄生虫などは見えにくいです。

糸状菌による感染(人でいう疥癬[かいせん]、タムシ、水虫)などは脱毛前から体全体の皮下組織に広がっている場合もあります。
さらにフケやつっぱり、色つやなどは体毛のために見落とし易く、表面的には異常が見られない場合でも、モルモットの動作がおかしい、痒がっている、落ち着きが無いなどの症状が見られるようです。

また、神経的な原因によるストレスも荒れ肌のように皮膚の状態に影響するようです。多頭飼いなどでは、抜毛行為といって他の個体の毛を噛みちぎる問題もあるようです。

治療の基本は、二次感染を防ぐために、発症した個体を隔離して、ケージは消毒殺菌処理をおこなうのが普通です。
そして皮膚疾患の原因を特定して、給餌や殺虫、抗生物質による処置や治療を施します。
治療薬はモルモット専用の副作用の少ないものを直接患部に塗布したり、給餌の際に内服薬として与える他、場合によっては体毛の除去などを行い患部の清潔を保つこともあるようです。


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