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モルモット飼育法‐初心者

角膜炎(かくまくえん)

角膜炎の症状
モルモットの眼疾の中でも主に感染症が原因の目の病気として角膜炎があげられます。

モルモットには目を守る涙腺がありますが、角膜が何かの事情で傷ついても普通は傷を洗い流してくれる役割のため角膜炎になることも少ないはずですが、実際は大きく傷を受けたり、雑菌が侵入して炎症をおこす角膜炎が多くみられます。

角膜炎の場合には結膜にも異常がみられ、結膜炎かなと思っていると角膜炎を併発している場合もあります。

角膜炎の一般的な症状は結膜炎と同様、涙目が続いたり、角膜炎の目だけ器用に瞬きが多くなったりします。痒みも感じるようで、しきりに目をこすったり掻いたりしますので、目やにや充血も見られ、目の周りの毛がはげてくる場合も見られます。

角膜炎が進行しますと、白内障のように黒目が白くなったり、目が開かなくなったりする症状も見られます。強い痛みと視力障害があるのも特徴です。

このような状態は自然治癒は難しく、角膜炎を放置しておくとさらに目の濁りがひどくなり、患部周辺に血管が混入したり、膿のような目やにで汚れたり、角膜が破れて目が腐ってきたようになって、失明の恐れもあります。

考えられる原因
角膜炎の原因は、外的な要因で角膜が傷つくことによります。ケージ内で鋭い棘や茎で目をついたり、喧嘩などで傷ついたりする場合が多いものです。

小さな傷でも深ければ症状は重くなります。また、時間が経つほど治りにくくなるようです。角膜炎の原因は外傷ばかりでは無いようです。

シャンプーや石鹸といったものもモルモットは過敏に反応し、角膜の炎症を引き起こすほか、目のまわりの毛が常時眼球を刺激して発症する場合もあります。

その他、ウイルスや代謝障害でも発症する場合があります。まれに涙腺の異常で涙が少ないことから発症する場合も考えられます。

治療
角膜炎は原因の特定に従った最適な治療方法がありますので、獣医さんに相談しましょう。
一般には点眼薬が処方されます。また、目が痒いので完治するまで、目を掻かないような対策が必要です。

点眼薬には目の炎症を抑える効果や感染を防ぐ効果、さらに物理的に目の組織を保護する成分が含まれているようです。目の表面を保護する軟膏もあるようです。

効果的な予防
角膜炎の予防は、環境から目を傷つけやすいもの(鋭いケージ材、棘のあるもの)を排除しておくことでしょう。モルモットは顔の構造上、目玉が突出しているので、特に傷つけやすいものです。

少しでも涙が出てや痒そうに掻いている場合には清浄な水で洗ってあげたり、点眼薬を準備しておくだけでも、悪化を防ぐことができそうです。


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