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モルモット飼育法‐初心者

関節炎の原因と症状
モルモットの関節炎は怪我や感染症による外部疾患が原因となる場合と栄養状態からくる内部疾患があるようです。
モルモットの関節炎の多くは手足などの腫れなどで確認できます。

また、口内の異常によって顎の関節が炎症を起こすような症例(顎関節症・嚥下障害)も報告されています。モルモットの場合は後肢の中足骨以外にも前肢の中指骨部にもよく発症し、痛みのためよく鳴き声を出すようになったり動きが緩慢になったりします。

獣医さんに診てもらうと、関節炎はレントゲンなどで調べて処置を検討することが多いようです。

外部的な要因による関節炎は、ケージの環境からくるものが多く、ケージ内がせまく動きが制限されるために、部分的な関節に負担がかかり、炎症を発症することが多いものです。

例えばケージ床が糞尿で滑りやすくなって捻挫のような状態になったり、ケージの網に体を挟んだり、ぶつけて擦りむいたりしやすいものです。

また、ケージ内では運動不足になりやすく、肥満などにより体重バランスが悪化しますので手足などの関節炎はこのような慢性的な組織の摩擦が原因となることが多いと考えられます。

同様に、ケージ内の制限されたスペースでは皮膚病や擦過傷といった外部疾患がおこりやすく、体の傷から侵入した病原菌が関節の炎症をおこす場合も多いのです。

モルモットは手足だけではなく口内の歯の変形から口内炎をおこしやすい動物です。口内の炎症から顎の骨や関節部が炎症を起こす場合も多いです。

内部的な要因としてはビタミンCの欠乏症が考えられます。モルモットは体内でビタミンCを生成できないため、エサから補給しなくてはなりません。ところが、飼育環境では新鮮なエサが不足がちになり、ビタミンC欠乏症がおこりやすい状態です。

ビタミンCはコラーゲンの生成や免疫力などに必要で欠乏症になると、毛なみや毛質の色つやが悪くなる、傷も治りにくく、食欲不振、歯の痛み、皮膚、血管、骨、関節感染症などが見られます。

ビタミンC欠乏症が原因となり全身の抵抗力が低下するのです。皮膚、血管、骨などに異常になりますと関節の重要なクッション機能が破壊されますので関節の炎症がおこりやすくなります。

老齢個体になりますと、関節部は消耗品と同じ様な状態となり、老化から関節炎となります。

主な治療法
関節炎の治療では、原因が外部的なものか、内部的な栄養状態によるものか判断がつかない場合もあり、実際複合的な症状として現れる場合も多いので、一般的には炎症を止める抗生剤を用います。

また同時に栄養状態を改善する目的でビタミン類の投与を行います。

出来る予防法
関節炎の予防としては、快適な飼育環境を整え、できれば自由に運動できるような環境を整えてあげることでしょう。飼育例では野外にケージを解放して、新鮮な草や運動ができる環境を整えている飼い主もいます。

日光には殺菌効果やビタミン生成に好ましい適度な紫外線が含まれていますので、モルモットの丈夫な体質を維持できるのではないでしょうか。

但し野外では急激に気温が上昇し、モルモットの熱射病も報告されていますので、よしずなどの保護対策も考えてあげてください。


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