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モルモット飼育法‐初心者

モルモットはたいへん良く食べ、活発な動物なのですが、それだけに栄養のバランスなどが壊れた場合には、すぐに病気になります。

モルモットの栄養性疾患の分野では、かなり多くの症状が見られます。例えば代表的なものにビタミンC欠乏症というのがあり、これは新鮮なエサが豊富に与えられないと起きやすいものです

。ビタミンCが欠乏すると粘膜活性やその他の栄養代謝が乱れ、体全体の組織が異常になり、歯や骨や関節、皮膚などの発育も狂い、病気になりやすくなります。

また、消耗性疾患(栄養不足)時には、さらにビタミンCの要求量が多くなり、二次的に欠乏症が併発(栄養欠乏の負の循環サイクル)が始まります。そのようなことが原因ともされて、一度健康を失うとなかなか回復しないのがモルモットの特徴とも言えます。

エサの問題から栄養性疾患をおこす場合が最も多いと考えられます。本来自然の植物をエサとしているモルモットが飼われていることにより、人工のエサや繊維質が少ないエサに順応することで、栄養の偏りが健康に影響を及ぼします。

お菓子などでお腹をこわすモルモットもいます。また有害物質(残留農薬や化学物質)で腸内細菌のバランスが変化し、正常な消化が妨げられて栄養障害を発生することも考えられます。

歯の異常や異物などでエサが十分に消化できなくて消化器系が傷つき出血や栄養不良で衰弱する場合もあります。

カルシウムなどが多い餌(ある種の牧草など)が原因で、カルシウムやミネラル過多から胃の組織が変性(転移性石灰化)し消化機能が阻害されることもあります。

栄養性疾患はこれが原因というものが、極めて曖昧であることも特徴です。モルモットの体はいろいろな組織がバランスを保ちながら健康を維持しています。

例えば肥満やストレスといったものがありますと、内分泌に異常をきたし、体内調節系の働きが狂ってしまい、結果として栄養不足や、さらに多くのトラブルが発生します。

また、妊娠・出産では健康な場合でも栄養代謝やホルモン系が大変化をおこしますので、この時期に何らかの原因でトラブルなどが発生しますと、妊娠中毒(栄養代謝の変化による肝機能異常)などの危険な症状もみられます。

このように栄養の状態が、モルモットの健康に与える影響は極めて大きいことをよく理解して、通常の飼育では基本に忠実に管理したいものです

。モルモットには食糞という習性もあって、親や仲間の糞から必要な栄養素や腸内細菌、抗体なども取り入れる動物なので、複数飼育ではそれだけ慎重に栄養管理もしたいものです。

モルモットは食習慣が決まるのが幼い時の習慣で固定しますので、その後はなかなか戻りません。偏食などの習慣がついてしまったモルモットは病気になりやすく、寿命も短いものです。


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