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モルモット飼育法‐初心者

(ぼうこうえん・にょうろけっせき)
膀胱炎・尿路結石の症状
元気で活発だったモルモットが急に衰弱してじっと動かなくなったり、食欲が停止したりする場合に、まず疑ってみるべき病気のひとつとして、膀胱炎や尿路結石が考えられます。

モルモットの尿には常在的にカルシウムが多く含まれているため正常であっても白濁しているのが普通です。このため、尿成分が引き金となって膀胱内や尿道などに結石が起きる場合が多いと言えます。

結石がある場合には白濁した有色尿が観察され特に中高年齢(3歳以上)のモルモットには多い病気です。結石の大きさや場所も尿路関連内で様々で、腎臓、尿管、膀胱、尿道などで発生します。

結石の成分はカルシウム系のリン酸カルシウムやシュウ酸カルシウムです。膀胱炎の場合にも尿の結晶成分や腎不全などからくる異常尿(感染菌、濃度過多、血尿)で膀胱粘膜が損傷し炎症を生じることがわかっています。

尿路関係の炎症がおこると排尿に困難をきたし、モルモットは通常排尿ができないので苦しみます。さらに結石がありますと、排尿の度に激痛を感じることが多いようです。

考えられる病気の原因
結石の原因は食餌、尿路感染や基礎疾患が複雑に関与しているとされています。
モルモットの通常尿でもアルカリ性でカルシウムを多く含んでいますが、カルシウム含量の多いエサが継続しますと結石生成を助長するカルシウムやシュウ酸が尿中に増加し結石の核であるカルシウム結晶が形成されやすくなります

一度結石の核が形成されますと、結晶化が助長され、次第に大きな結石へと成長遷移(せんい)します。結石まで進行しなくても尿石症などのように尿中の結晶成分の増加で二次感染併発ストレスや排尿障害を伴う場合も知られています。

肥大成長した結石は結石自体が異物であるために周辺組織を圧迫したり、傷つけて二次感染を併発し、器官の機能不全を招きます。

また、尿道など狭い場所に結石が形成されますと排尿ができなくなり、無理な排尿によって激痛に苦しみます

このように結石そのものは毒性のあるものではありませんが、場所や大きさによって生理機能にストレスを与えますので、泌尿器官のダメージは避けられず、重度の場合には尿毒症を併発し神経系、肝臓系を含む全身症状に発展する恐れがあります。

症例では血尿、頻尿そして排尿障害が観察され、排尿姿勢をとっているのに尿が見られない、あるいは少量の尿で苦しむような状態が見られると、緊急に結石を除去する以外に処置はなく、放置すると数時間のうちに尿毒症に移行することもあります。

重症例では食欲停止、体重減少や、痛みによる歯ぎしりから、背中をまるめてうずくまったような状態(背湾姿勢)で衰弱します。

主な治療法
治療には、結石の有無や部位をみるためにレントゲンやエコーが使える獣医師に相談します。飼い主でも簡単にチェックできるテストキットや潜血、タンパク質、ブドウ糖の検査紙もあるようです。

獣医師は検査や診察によって病状を確認し、適切な抗生物質や止血剤の投与を行います。結石の部位や大きさなどの状況により薬剤治療にするか外科的に摘出にするか判断します。

出来る予防法
結石の予防対策は日頃からカルシウム含有量の少ない食餌(イネ科の乾牧草など)を与えるのが良いでしょう。ビタミンCやB6の給餌は、尿中のシュウ酸成分を抑制する効果がありますので予防効果が期待できます。

クランベリーの実が尿路の結石・炎症の予防となる事例も報告されています。アルファルファはカルシウム分が比較的多いので、成長期以外のモルモットに対して与えない方が良いようです。

また、尿中の結石成分が濃くならないよう、飲水量を増やすことも良いようです。体中の毒素を軽減し尿中への負担を減らす目的で活性炭を給餌するという方法も考案されていますが、効果については確証がありません。


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