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モルモット飼育法‐初心者

瘍性足底皮膚炎(ようせいそくていひふえん)

モルモットの皮膚病の中でも、症例として良く取り上げられているのが瘍性足底皮膚炎です。その名のとおり手足に発症する皮膚炎で、ウサギなどの肉球の無い動物の足にできる皮膚炎と類似する症状です。モルモットの場合は後肢の中足骨以外にも前肢の中指骨にも発症することが知られています。

瘍性足底皮膚炎の症状
症状は肉が盛り上がったように肥厚して、堅く変質したようなものから、赤く腫れてあざのように変色、さらには、かさぶたのような部位が繰り返し現れたり、組織が壊れて潰瘍状となり、出血や膿をもつこともあります。

この病気が進行すると、周辺の毛も脱毛し、皮膚だけではなく皮下組織も化膿、関節や骨が炎症、変形する場合もあるようです。
皮膚炎からリンパ節に及ぶ炎症も併発し、四肢がむくんだり、発熱等で全身症状を呈するものもあるようです。
また骨まで症状が進むことで、骨髄炎さらには敗血症にまで発展し、痙攣や麻痺といった全身性ショックによる致死性の危険性もある油断のできない皮膚炎です。炎症のために痛みが強く、動作が緩慢になったり、頻繁に鳴いたりもするようです。

考えられる瘍性足底皮膚炎の原因
瘍性足底皮膚炎の原因は、大きく分けて患部の損傷と傷口への細菌感染です。
人工的な飼育環境ではモルモットの動きが制限されますので、本来活発に動くはずの手足の自由も制限され、部分的な部位に不必要な力が加わったり、摩擦によってタコ(過角化症)のような状態になったりします。

さらに自然とは異なるケージの床の硬さや、糞尿が停滞するような不衛生な場所で生活するために接触皮膚が慢性的な刺激を受けます。
伸びすぎた爪や歯も皮膚を傷つける原因となります。モルモットも狭いケージ内では十分な運動ができず、体重過多による患部の刺激、さらには患部圧迫による血行不良などで皮膚の健康は低下しています。
一度患部が皮膚炎を発症すると、傷口から雑菌などが侵入して二次感染をおこし、皮膚の炎症をさらに悪化させます。

瘍性足底皮膚炎の治療法
治療としては、床にペットシーツなどを敷いて患部の物理的負担を軽減させると同時に抗生物質などにより消炎、二次感染防止に努めます。抗生物質の局所塗布だけでも軽傷の場合は完治することがありますが、治癒までに2~3ヶ月程度はかかります。専門獣医はこの際レントゲンによる診断もおこない、骨組織の損傷なども調べます。不幸にも骨にまで達する炎症が見られた場合には、投薬による完治は困難で、手術によって部位の切断等の処置が施されるようです。

瘍性足底皮膚炎の予防法
瘍性足底皮膚炎は治療よりも予防に重点をおいたアプローチが好ましく、ケージの衛生や糞尿接触を防止するすのこ床を設ける等の環境管理や、運動不足や肥満を防止するための広めのケージなどが効果的なようです。
また足に負担のかからないソフトな床材を選ぶのも効果的です。牧草などの乾草は柔らかいので良いのですが、糞や尿で汚れやすいので衛生的に良くありません。
一日に何回も掃除が行えるのであれば、牧草等でもよいのですが、あまり掃除が出来ない場合には、ソフトなスノコがお勧めです。

モルモットは他の動物にくらべ排泄量が多いので、衛生面を考えケージの清掃は頻繁(最低1日2回)に行う必要があります。


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